
2007年11月7日(水)~11月24日(土)
Open 12:00~Close 19:00
リアルに描かれた画面から木の根っこ・夢の暗闇などシュールな世界とファンタジーな現実を往来するチャンキー松本。
今回の新作は、この一年間に描いた300点弱の作品から厳選して展示構成いたします。会期中にはイベントも開催いたします、是非ご高覧くださいませ。
関連 EVENT
11月 7日 (水) 19:30 START 料金 2,000円
クラス /トウヤマタケオ,イヌジマン,チャンキー松本
ゲスト:樋野 展子
11月15日 (木) 19:30 START 料金 2,000円
あいのてさん with チャンキー松本
ゲスト:奥田 扇久
11月23日 (金・祝) 17:00 START 参加無料
青空亭結婚十一周年パーティー
『十一かげつのゆめ』 チャンキー松本
幼い頃、私はクラスでも一番チビで、かけっこはとても遅かったのです。運動場のトラックを何週かして競うマラソンでも、すぐに集団から遅れをとってゆきました。一生懸命走っても追いつけるはずもなく、見えるのは友達の背中ばかり、、しばらく走っていると今度は知らない間に先頭集団が追いついてきて,私の横を走っていたりするのです。一瞬ですが、自分が先頭を走っている気分を味わえたりもするのですから、おもしろかったのですが、、
トップとビリが交わる一瞬、、時間が歪んだよう、、
浮世絵などを見て気がつきますが、人の足元には影がついていません。西洋の絵画が光と影でできているのに、浮世絵は線と色でできています。光と影、聖と悪、、それらがハッキリと別れた世界ではなく、様々な色が折り合い重なってできた文化、、それはどこか天国、、あの世のような、、光も影も溶け合った、、だからこそ、西洋の画家は浮世絵に、日本に憧れたのではないかな?と思います。そこは異次元、,あの世、、夢、、もう1つの世界、、日本の文化では、この世とあの世がハッキリとは別れていなかったのかもしれません。
あの世とこの世を生きる私と影、、影はこの世と私を繋げる点、、
この夏のことですが、臨床心理学者で、文化庁長官の河合隼雄氏がお亡くなりになりました。去年の夏に意識不明の重体になってから、昏睡状態のまま11ヶ月間、、この夏のある日、旅立たれたそうです。氏は夢や無意識の世界について書いたものが多くあって、私は氏の本を読むのが好きでした。最後の11ヶ月もの間、、氏が見た夢はどんなものだったのでしょうか、、11ヶ月間の夢の時間に、氏はどこへ行って、どんな最後の仕事をしていたのでしょうか?
今回の個展は私がこの1年間、12ヶ月の間に描いた作品を展示します。それらは現実の時間からは少し浮遊した作品ばかりなのかもしれません。ある時は樹になりたいと感じ、ある時は蝶や鳥になりたいと感じ、ある時は森のなかへ向かう気分だったり、、現実のボクが見て感じた世界を、白い壁に投射したものが作品なわけですから、日々変化する絵は、光の照らし方でいくらでも形が変化してゆく影と同じなのです。
現実から少しズレ、、少しずつズレて、、先頭とビリが交差する、、この世からズレることで、あの世を覗くことがあったりしてね。11月のある日、、この場所で、、ズレたわたしとあなたが出会います。
「時間も少しズレちゃって
プラスとマイナス かげとゆめが交わった
十一かげつのゆめで、、お逢いしましょう。」